3 なまはげが ぼくの家にやってきた

ウオー

の毛がよだつような声に ぼくは ちぢみあがります。

なまはげが、 たちふるまいをしています。
ドシ、 ドシ、 ドシ、 ドシ、 ドシ、 ドシ、 ドシ、
七回、 四股しこをふんでいるのです。
ぼくたちが 病気にならないように、
けがをしないように、
しあわせになれるように、
四股しこをふんでくれるのです。

ありがたいけど… 。  やっぱりこわい。

「泣ぐ子 いねが。」
おやのめんどうみ悪いよめ いねが。」
「なまけもの いねが。」
「言うごどがね子どら いねが。」

なまはげは、 家中をさがし回ります。
ぼくと弟たちは、 きさけびながらげまどい、 とうのもとへ走っていきます。
とうのうでやせなかに ひっしで すがりつきます。

おびえる子 

4