6 お守りのわら

なまはげが 帰ったあと、 ぼくと弟たちは 大はしゃぎ。
なまはげが あばれて落としていったわらを ひろい集めるのです。

「いっぴゃー とったど。」
「おらの方が にいちゃんより よげだど。」
「このわらっこ まぐらの下さ 入れるべな。
きっと来年も えーごどいっぴゃだな。」

なまはげの落としたわらには 神様が宿やどる、 とされているのです。
ぼくたちは、 お守りとして まくらの下に入れます。
ばあちゃんは、 ひざがいたむと言って 足にまいています。

ぼくには、 夢があります。
大人になったら、 なまはげになることです。
一番おそろしいお面を つけてね。

神の使い手になって 村の人たちに 幸せを運びます。

おまもり

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