
ここは、
今日は12月31日、
おおみそかの夜。
遠い昔から 大切に受けつがれてきた なまはげ
ぼくは、
お父に なまはげの話をいっぱい聞いて 育ちました。
なまはげは
悪いことを 教えさとしてくれること、
そして、
ぼくたちに
でも 本当は、
おそろしい顔であばれまわるなまはげが こわくてたまりません。
ほんのり
雪にすっぽりつつまれた家々。
その小さくなった窓から やさしいあかりが もれています。
なまはげが、
たいまつをかた手に 山から下りて来たのです。
ぼくは、 飛んで家に入ります。
ふるえがとまらず、
どきどきそわそわ もう落ち着きません。
うちにも もうすぐやってくる…。
2